会いたかった人

【ずっと会いたかった人】Vol.1 デザイナーの阿部好世さん(4)

2019.5.13

「美しさ」を作り上げる仕事を生業としているデザイナー・阿部好世さん。阿部さんが考える「美」とは何なのか? 一人の女性としての「美しさ」にも迫ってみました。

1日のうちで、いちばん好きな時間はいつですか?
一日のうちで、私はいちばん朝が好き。気分が沈んでいるときも、一晩寝れば、立ち直っています。眠るのは、上手だと思いますね。起きるのは、ときには4時。たいてい、5時とか5時半とかに起きます。考えごとをしていることが多くて、仕事に行く前も、前日に考えていたことをずっと考え続けています。明るくなってきたらコーヒーを買って、そのまま職場に行くという毎日。こう話していると、面白みないですね(笑)。夜ですか? お酒を飲みに行くとか、しょっちゅう食事に行くとか、あまりしません。それよりも、読みたい本を読んだり。集中して考え事をしたり。そうできるのが、私の幸せなのだと思います。
「仕事とプライベートと分けて考えたことがないですね」。
充実している人の言葉である。
今年の春夏コレクションは、ピンクやグリーンなど色が目立ちます。
ブランドの立ち上げの頃は、あえて色を抑えていたんですが、最近は色を使いたくてたまらない。色の取り込み方もどんどん高度になってきて、あえて制限をはずしていっています。春夏コレクションでは、フランスのレザーのファクトリー「メゾン・ボワネ」とコラボレーションしています。ピンクやグリーンの皮、10色あります。ブレスレットとバッグです。このブレスレット、見てください。皮の断面には7回も色をのせているんです。ふつうはしません。だから、この色になるし、この美しさが出ることを伝えたい。美しさには、必ず理由があるということですね。肌がきれい、ということも同じなのではないでしょうか。手をかけている時間がある。いいものを選んでいるかもしれない。見たときのインパクトの裏側には、必ず隠されたストーリーがあるのだと思います。
気持ちを一瞬に変えてくれるのが色。似合わないと思い込んでいる色を拒否するのはもったいない。
もっと色で人生を楽しもうと、阿部さんの作品は語りかけてくる。
阿部さんはナチュラルメイクですが、理由がありますか?
メイクは、何かあるとマスカラをつけるくらい。今日は、ブルーのマスカラです。でも、ビューラーはしません。たまたまメイクに一生懸命になる青春を逃してしまって、代わりにコスチュームジュエリーやファッションに夢中になってしまいました(笑)。暮らしていく中で、私が最優先するのは「自分が気持ちのいい時間」なんです。時間の使い方も、自分がしたいことができれば大満足。メイクをする時間があったら、5分でも10分でも、考えをまとめる時間にしたほうが、私には気持ちがいい。それが結果的に機嫌のいい顔だったり、つやのある肌だったりにつながってほしいなと思っています。
自分らしくあればいいと思う。
自分が似合うものを知っているし、自分を演出する方法を知っているからかもしれない。
阿部さんにとって、気持ちのいい時間を教えてください。
スキンケアだけでその日1日を気持ちよく過ごすことが、私にとっては充分、かつベストなチョイスです。だからこそ、つけるだけできちんと効果のあるものを選びたいし、使いたい。朝はローションと乳液、夜はクリームまでつける。ときどきパックもします。このローテーションは、気持ちのいい時間を過ごすために欠かせないものになっています。笑いジワはちょっとだけ気になりますが、もともと10代から「目尻のシワ、多いね」と言われてきたので(笑)。ただ、この年齢になると、目立たないほうがいいかしらと、最近ではアイクリームをたっぷりつけるようにしているんです。調子ですか? とてもいいです。肌って、正直ですね。手をかければ、応えてくれる。今は、朝晩の気持ちのいい時間が、私にとってのきれいな時間になっています。
朝晩欠かせないのが、デルメッド プレミアム ローション、デルメッド プレミアム エッセンスの2品だ。
「効果のあるものを選べば、時短にもなるし、安心できます」

阿部好世(あべ・よしよ)「プティローブノアー」デザイナー

新潟生まれ。高校卒業と同時にアメリカへ留学、NYでファッションを学ぶ。蚤の市で出合ったコスチュームジュエリーに魅せられ、帰国後2005年にオンラインショップを立ち上げる。2007年に直営店「petite robe noire」を東京・恵比寿にオープン。2年後には「古いものと新しいものをつなぐ」という考えのもと、日本の職人とともにコスチュームジュエリーのコレクションを発表、進化を続ける。その後、「YOSHIYO」ブランドでジュエリーラインも発足、2015年にはウェアコレクションもスタートした。

撮影・前田和尚 構成/文・越川典子