会いたかった人

【ずっと会いたかった人】ファッションディレクターの大草直子さん(2)

2019.6.27

理論派のスタイリストでもある大草直子さん。大草さんのトレードマークともいえるラフでありながら清潔感のある「まとめ髪」は、お手本にしたい憧れのスタイル。大草さんならではの顔周りのおしゃれについて聞きました。

すっきり一つに髪をまとめていることが多いですね。「まとめ髪」のコツ、メリットは何ですか。
もともとくせ毛なので、若い頃はストレートパーマをかけたり、ロングヘアに挑戦したり、試行錯誤した時期がありました。今は、肩につくかつかないかくらいのセミロング。くせ毛をラフに、襟足で小さくまとめるのが、活動的な自分のスタイルに合っています。とはいえ、ただゴムで結ぶだけだと生活感が出てしまうので、朝は必ずボリュームをアップさせるスプレーを髪全体にかけ、ドライヤーで丁寧に髪を温めてから、コテを使ってスタイリングします。それからの「まとめ髪」なので、ラフに見えて、ベースにはそれなりに手をかけています(笑)。髪自体をケアしておくと、ざっくりまとめても、感じよく見えると思っています。人は誰でも、年齢を重ねると、どうしても清潔感が失われてしまいますから、まとめ髪にしたときは、上質なパールのイヤリングを加えます。顔の周りが明るくなって、大人の華やかさを出してくれます。
柄のスカーフやストールは、束ね方や巻き方でニュアンスが変わるので、着回しの可能性をぐんとアップさせる。「シンプルなまとめ髪でも、スカーフを結びつければ、楽し気な印象になりませんか?」
肌と同じように、髪の色や量もファッションアイテムと考えたほうがいいですね。
髪って、全身の「黒の分量の調整役」と考えています。日本人は黒くて太い髪質の人が多いですよね。「黒」は強くて迫力のある色ですから、全身のコーディネートを考えるときに、髪の色や分量は無視できません。たとえば、パステルカラーの服に髪を下ろしたスタイルだと、黒の印象が強すぎるのでまとめ髪にする。黒い服の時も、髪を下ろすと全体が重くなるのでアップにします。また、服の素材に合わせて、質感も調整します。リネンはざらっとしているので、ヘアケア剤を使ってウェット感を出すようにしています。そうしないと、全体にパサパサと「乾いた女性」の印象になってしまうからです。カシミヤはしっとりとしているので、さらっとしたスタイリングも合いますね。毎日同じヘアスタイルで安心しているより、その日の着こなしに合わせてちょっと変えてみてください。もっと似合うヘアスタイル、もっと違う自分に会えて、新鮮に感じるかもしれませんよ。
ふだんは、シンプルなパールやフープのイヤリングをつけることが多いが、「まとめ髪」にすると大ぶりのイヤリングも映える。ロンハーマンで購入。
帽子をかぶっている印象が強い大草さんですが、上手な選び方を教えてください。
帽子は、コーディネートを決定づけるもの。たとえば、白のキャスケットをかぶるとマリンスタイルに。キャップをかぶったらスポーティーな印象に。単なる日差し除けや寝癖を隠すためにかぶる……なんてことはありません。むしろ、帽子をかぶるときは、髪を丁寧に巻いて、帽子からのぞく毛先のバランスを注意深くチェックします。夏も冬も重宝するのは、つばの広いハット。私は「美人アイテム」と呼んでいます。顔に深い陰影を与えることで、肌の明るさが際立ち、メイク以上にドラマティックな印象を与えてくれます。
夏は、陰影によって素肌を美しく見せるため、冬はコーディネートの「はずし」や「スパイス」としてハットをかぶる。
40代を過ぎると、髪の悩みが増えます。大草さんは、どんなお手入れをしていますか。
髪が変わってきたと感じたのは2~3年前。シャンプーやスタイリングの時に、今までのツヤやコシが感じられない。髪が痩せてきたことはあきらかでした。そこで、すぐにエイジングケアをスタート。シャンプー、トリートメントはいろいろ試しました。そのおかげで、ヘアメイクさんからは「髪のコンディションがよくなりましたね」と言われるんです。最近、使うようになったのは、育毛ケアのできる「ヘアエッセンス」です。私は、人生のピークを60歳くらいにもっていきたいと思っているんです。あと15年。そのとき、ファッションを楽しめるかどうかは、髪の若々しさはとっても重要です。髪そのものもですが、地肌ケアこそ習慣にして、「元気貯金」を始めたいと思います。
女性用 薬用育毛剤「デルメッド ヘアエッセンス」は、朝のスタイリング前、夜の洗髪後に頭皮全体を優しくマッサージ。「心地いい香りですっきりして、マッサージ効果で顔のたるみ防止にもなりますね」

大草直子(おおくさ・なおこ)ファッションディレクター

1972年生まれ。女性ファッション誌の編集に携わったのち、独立。フリースタイリスト、エディター、ファッションディレクターとして雑誌や広告で活躍。イベント企画・出演、執筆、Webメディアを通して、ファッションのみならず女性が人生を楽しむ方法を伝える。明快でまっすぐな「大草語録」に胸を打たれる人も多く、幅広い年齢層から支持を集めている。著書『大草直子のSTYLING&IDEA』(講談社)など多数。この春、新しいウェブマガジン「AMARC(アマーク)」を立ち上げたばかり。プライベートでは、3児の母親。

Instagram:@Naoko Okusa_official

Web:https://amarclife.com/

撮影・青木和義 ヘア&メイク・菊池かずみ 文・高橋顕子 構成・越川典子

プレゼント|「大草直子さん愛用のスカーフとサイン入り著書」セット

抽選で5名様に、「ヴェルメイユ パー イエナ」オリジナルのスカーフと、大草直子さんのサイン入り著書『大草直子のSTYLING&IDEA』とをセットでプレゼントします。薄手のシルクスカーフは、首に巻いたり、髪を結んだり、バッグに結わえたり、使い勝手のよさは大草さんのお墨付きです。